「番外編 米国留学報告」 その1


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今夏、東京事務所から金澤浩志弁護士と中野清登弁護士の2名が米国に留学いたしました。今回と次回は、「番外編 米国留学報告」として、同弁護士らの健闘ぶりをご紹介したいと思います。

まず、金澤弁護士は米国イリノイ州シカゴにあるノースウェスタン大学ロースクールに留学しました。同校はシカゴのダウンタウンにキャンパスを有し、ビジネス法務分野で高い評価を受けているロースクールです。同弁護士は日本の法律実務に多大な影響を与えている米国証券法規制をはじめとした金融法規制や会社法規制を専門に学習する予定にしています。

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 1Los Angeles
1)USCのESL
7月6日に成田空港を出発し、University of Southern California(USC)のSummer English& Law Program(ESL)に参加するために、Los Angelesに向かいました。USCのESLには、アジア・ヨーロッパ・南米等の諸外国20カ国以上から約110名の留学生が参加しました。中でも、特にアジアからの学生が多く、中国・日本・韓国の学生で6割程度が占められていました。USCは、カリフォルニア州においてはUCLAと並ぶ名門校とされており、特に映像関係の学科が非常に有名です。ジョージ・ルーカスやロバート・ゼメキスといったビッグネームもUSCの卒業生です。写真は、USCのシンボルであるTrojan像です。キャンパスは整備が行き届き、とても綺麗でした。木陰で寝そべっていると時間が経つのを忘れてしまうほどでした。ただ、大学周辺は治安が悪く、あまりキャンパス外に出ないようにした方がよいと言われています。

  

ESLは、7月12日から8月5日の4週間のプログラムで、主に午前中が法律に関する講義、午後が英語のクラスとなっていました。午前中の講義では、大教室で教授が講義をするスタイルです。最初のアメリカ法概観やCivil Law, Criminal Law等の担当教授は、いわゆる「ソクラテスメソッド」(2011年7月19日掲載記事参照のこと。)を用いて授業を進める形式で、映画で見たことがあるような、アメリカのロースクールの授業を仮体験することができました。ヨーロッパや南米の留学生達は、アジアの留学生に比して英語力が格段に高く、かつ上記のような授業形式にも慣れているようで、積極的な発言は主にこれらの学生からなされました。残念ながら、アジアの留学生からの積極的な発言は殆ど見られず、私自身も教授の提示する議論に十分に付いていくことができず、情けない限りでした。4週間で、憲法や民法・刑法等の基礎科目から、Intellectual Property Law, M&A, 証券法等の法律の全体像を俯瞰するというカリキュラムでした。当然のことながら、内容自体は時間的制約からアウトラインをなぞる程度のもので、知識的に得るものはこれと言って特にありませんでした。しかし、秋学期からのLL.Mプログラムに備えて、どのような形式で授業が行われるのか、英語で授業を受けるということはどのようなものかを知る/経験するためにはとても良い機会でした。また、英語のクラスでは、グループディスカッションやディベート等の時間が沢山取られたことから、友人もでき、非常に有益でした。アジアからの留学生が多かったことが難点であったものの、プログラムの構成自体は優れており、スタッフの対応もとてもフレンドリーで、かつ後述のようにカリフォルニアの素晴らしい環境を経験できるという意味で、今後留学される方がどの大学のサマープログラムに参加するかを検討される際にはお薦めできるものでした。

2)LAでの生活
LAでは、日本人のご家族が運営されているペンションを宿舎として選びました。私が学校へ行っている間、妻と子供が安心できるようにとの配慮から決めました。このペンションには、観光客のみならず私のようにLAの大学やコミュニティカレッジに通う学生等の長期滞在者もおり、沢山の人との貴重な出会いがあり、思いがけない収穫となりました。LAは車社会であり、通学にも車が必要であったため、レンタカーで通いました。交通法規の違い(右側通行、赤信号での右折OKルール等)やマイル表示等に最初は戸惑いましたが、徐々に慣れ、ラスベガスまで片道6時間以上も運転したりもしました。カリフォルニア州の天候は素晴らしく、結局1ヶ月の滞在期間中、雨を経験しませんでした。空気も乾燥しており、日射しは確かに強いのですが、日陰は大変涼しく、じっとりと汗をかいたりすることもありません。ただ、朝晩はかなり冷え込み(また、ロースクール内のあまりの冷房のきつさに)、LAの勝手なイメージから半袖しか持参していなかったのですが、急遽長袖シャツを調達したりしました。4週間の滞在期間中、休日等を利用して様々なところに家族で出かけました。カリフォルニア・ディズニーランド、ハリウッド、ビバリーヒルズ、ラスベガス、サンディエゴ、サンタモニカ等、カリフォルニアには訪れるべきスポットが、本当に沢山あります。もっと長期間滞在したいと思わせる場所でした。
(以下の写真は、有名なHollywoodサインです。市街地からかなり遠くにあるため、ショッピングモールの屋上から撮ったもので、ものすごく小さくしか見えませんでしたが・・・)

2Chicago
8月7日にChicagoに移動しました。Northwestern Universityのオリエンテーション開始までには今少し時間がありますが、銀行口座の開設や電気の開通手続き、あるいは部屋の家具の買い揃え等のセットアップ手続にしばらく手間取りそうです。ただ、このようなセットアップに手続自体もアメリカの文化を知る上でとても勉強になりますので、そのように心得て一つ一つこなしていきたいと思います。まだ部屋にはインターネット回線が通っていません。部屋の家具も揃っていないので、ガランとした中で生活を始めました。このように一から生活を組み立てていく感じもなかなか楽しいものだなと感じています。ただ、まだベッドもなく、床の上で雑魚寝していますので、背中が痛いのですが・・・。

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では、次回は中野弁護士の留学報告をご紹介いたします。

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